今回はマックユーザー向けの記事です。 Excelでは入力した数値を元にグラフが書けますが、Excel 2011(for Mac)以降のバージョンではヒストグラム(※注)が描けなくなっているようです。アプリケーションを追加することで、2011以降のEXcelでもヒストグラム(だけでなく、回帰・分散分析・t-検定なども)をつくることができます。自分で調べてヒストグラムを描くところまでできたので、その方法をメモしておきます。 (※注:ヒストグラムとは、数値の分布をプロットしたグラフで、例えばあるクラスのテストの点数がどのように分布しているかを把握するのに適しています) 0.2011以前のバージョンでは、メニューバーの[ツール]→[分析ツール]と進んでヒストグラムを作成することができたようです。しかし、2011でヒストグラムについてヘルプ検索すると、そもそも「Excel 2011には分析ツールが含まれていません」の文字が……
1.Analystsoft のウェブサイトにアクセスし、ページ下の「Download」をクリックします。 http://www.analystsoft.com/en/products/statplusmacle/
(Excelのヘルプページからリンクが貼られているのは上の英語ページのURLで、英語表示のStatPlusがダウンロードできます。後で気づいたのですが、日本語のページもあるようで、ここからダウンロードすれば日本語対応したStatPlusがダウンロードできるかもしれません。 http://www.analystsoft.com/jp/products/statplusmacle/ )
2.もう一度次のページで、「Download」をクリック。
3.ダウンロードしたファイルを解凍してできる、dmgファイルをダブルクリックします。
4.StatPlusのアイコンをドラッグ&ドロップして、アプリケーションフォルダに入れます。
これで、StatPlusのインストールは終わりです。
5.アプリケーションフォルダに、StatPlusが入っているはずです。クリックして起動します。私の場合は、普通にクリックすると「発行元が確認できないアプリケーションは開けない」というエラーがでたので、アイコンを右クリック→「開く」→発行元が未確認と言われるので、そこでも「開く」と選択してやっと起動できました。
6.StatPlusが起動したら、アップグレードするか聞いてくるのですが、とりあえず「Not Now」(今はアップグレードしない)を選択します。
7.StatPlusを起動したら、ヒストグラムを作成したい数値データが入ったExcelファイルを開きます。StatPlusとExcelが2つとも起動している状態にします。
8.StatPlusの[Statistics]→[Basic Statistics and Tables]→[Descriptive Statistics…]と選択します。
9.新しいウィンドウが開いて、ヒストグラムにするデータの範囲を聞かれます。そこで、Excelファイルに戻って、ヒストグラムを作成したいデータの範囲を選択します。
10.StatPlusのウィンドウにも、範囲が入力されているはずです。確認したら、「OK」をクリックします。
11.新しいウィンドウが開きます。単にヒストグラムを描きたいだけなら、図の①のチェックボックスにチェックをつけます。③はヒストグラムを全部で何分割するか(10なら全体の範囲が10分割される。1は入力できない)が選べます。
12.ヒストグラムが描けました!平均など、他の統計データも出力されています。
13.ちなみに11.の②のチェックボックスをチェックすると、近似曲線も一緒にプロットされます。
ヒストグラムって一番シンプルなグラフの一つだと思うのですが、エクセルで描くとこんなに手間がかかるんですね。最初から描けるグラフにしておいてくれれば楽なのに……。
ピンバック: エクセルMAC2011で分析ツールを使う方法 | 走れピカイチ!!
ありがとうございます。大変参考になりました
ヒストグラムわかりづらいですよね。お役にたてたようでよかったです。