今更という感じですが、とうとうkakunoに手を出してみました。
開封後の手順
これがパッケージ。子供向けらしく、かわいいデザインです。太さはF(いわゆる細字)です。
開封すると、
- 万年筆本体
- キャップ
- カートリッジインキ
- 説明書
が入っています。
説明書は本当に初心者用という感じで、インクが乾いて書けなくなってしまった時の対処法も「ペン先を水につけて洗ってあげよう」と書いてあるだけです。セーラー社の万年筆のお手入れ方法というページの方が詳しく書いてありますので、こちらを参照された方がよいのではないかと思います。
いよいよカートリッジインキを差し込んでみましょう。カートリッジインキは、切り取り口などはないのですがどこからでも手でスムーズに開けられました。
万年筆本体のペン先と軸を外し、そこにカートリッジインキを差し込みます。
インキを差し込むと、カチッという手応えがあって透明なペン先にインクが広がっていくのが見てとれます。おもしろいです。
インクを差し込んだらペン軸を元のようにはめ込みます。
ここからすぐには書けないので、インクが浸透するまで(だいたい5分もあれば十分です)待ちます。浸透しない間は、書いてもまったくインクが出ず書けません。無理に力を入れて書いても、ペン先が傷むだけで書けることはないのでやめましょう。ペン先が傷むのは、万年筆にとって致命傷です。
ペンの太さ比較
インクが十分に浸透したら、書けるようになります。六角形のペンは持ちやすく、字は細字という表記ですが、私が普段使っているペンと同じくらいの太さつまり0.5mmくらいです。
ペンの太さを他のペンと比べてみます。写真上から、
- シグノ 太字 1.0mm
- kakuno F (細字)
- SARASA 0.5mm
- シャープペンシルの0.5mm芯
よく見ると、SARASA 0.5mmよりこころもち太いかな?という気もしますがだいたい同じくらいです。あまり力を入れずに書いてこれくらいの太さです。
使ってみた感想
- ペンの太さは、日本人の好みにかなりフォーカスしていると感じました。普段使っているペンと同じくらいの太さですが、この細さの万年筆は海外のメーカー製ではまずありません。国産のメーカーは海外産に比べて細めですが、それでも中細字(FM)だとかなり太いと感じます(参照:採点用万年筆レビュー)。kakunoのF(細字)は細めでかつ書きやすく、普段のボールペンと同じくらい気軽に使えそうです。
- カートリッジインキだけでなく、コンバータにも対応しています。もちろんコンバータ自体は別売りですが、好きな色のインクを使ってこの書き味で書けるというのは嬉しいです。
総合すると、この値段でこの書き味なら確かに評判になるのもわかると思いました。1000円ならペン先が壊れてもそれほどお財布には痛まないので、万年筆の使い方がよくわからない子供や初心者の入門にぴったりです。