パソコンを使うことが増えたとはいえ、まだまだ日常の中でノートやメモをとる機会は多いもの。字を早く書けなくて、会議中メモを取りきれなかったり、授業中ノートを取り終わらないうちに黒板が消されたりという経験は誰にでもありますよね。どうしたら、文字を早く書けるのでしょうか。人に見せるノートと自分用メモでは違いもありますが、とにかく早く書くコツを紹介します。
漢字を使わない
画数の多い漢字をいちいち書いていたら時間がかかるばかりです。
- 平仮名にしても違和感のないものは平仮名
- 本来漢字で書くべき単語はカタカナ
に置き換えてしまいましょう。
自分だけの記号をつくる
これはやや反則に近いのですが、人に見せない自分のためのメモなら、自分にしかわからない記号があってもよいですよね。書くのに時間がかかる単語を毎回書くよりも、自分にわかりやすい記号をつくっておくと便利です。
例えば、「音楽」と書くより音符記号「♩」と書く方がずっと早いので、自分がノートで「音楽」と書くときはこの置き換えルールを使うと決めるのです。私が使っている例だと、次のような置き換えがあります。
簡単な記号へ置き換え
- 「携帯電話」→「□(縦に細長い四角)」
- 「田中さん」がヒゲを生やしている人なら「^(ヒゲのマーク)」
- 「北海道」→「◇(ひし形)」
- 「上がる・上昇する」→「↑(上向き矢印)」、「下がる・下降する」→「↓(下向き矢印)」
英単語への置き換え
- 地図→MAP
- 社長→CEO
- 人名も、「鈴木さん」→「S」とイニシャルにすると楽です。ただし、人が多い場合は同じ記号をダブってあてないように気をつけましょう。
専門用語
高校や大学の授業ノートは、よく出てくる専門用語は置き換えを考えてみましょう。
- 「化学結合」→「CB(Chemical Bondの略)」
- 「細胞」→「◎(中に核がある細胞のイメージ)」など。
文末は書かない
正しい日本語にこだわっては、時間がかかるばかりです。
- 「メロスは激怒した」→「メロス激怒」
のように体現止めにします。人に見せる場合でも十分通じます。「だ」「である」なども、メモをとるだけなら不要です。
自分だけしか見ないメモなら、もっと過激に略してもOKです。
- 「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」→「吾輩=猫、
名前」
ずっと早く書けます。後で自分が解読できるレベルにとどめましょう。
ペンの色分けは少なく!
ペンを選ぶ時間の無駄です。黒と赤の2色、もしくは青か緑を加えて3色くらいに使える色を制限しておくとよいでしょう。
ベストな字の大きさを知っておく
一般に小さい文字を書くのは、大きい文字より時間がかかりません。かといって米粒大の字を書くのはストレスだし、綺麗な字で書こうと思うとかえって時間がかかることも。いろんなサイズの字を書いてみて、自分にとって無理のない範囲で小さく書けるサイズを知っておきましょう。
字を崩す(行書にする)
小学校で習う楷書体は、止め、ハネ、払いなどを厳密に書きます。行書体は、それを少しだけ崩した形です。特に漢字は、少し崩して書けるようになるとずっと早く書けるようになります。綺麗に書くには少し練習が必要ですが、慣れれば時間の節約になります。
「きれいな字」は捨てる
特に自分のためのメモをとる場合は、人に読めなくても自分さえ読めればよいのです。人が読めるように配慮した綺麗な字を書く必要はありません。崩れて汚くなってもよいので、とにかく早く書くことを意識してみてください。
略字を使う
漢字の略字を使いましょう。門・第・国・齢・歳・個など、広く使われているものは人に見せるノートや議事録に使ってもわかってもらえることが多いので大丈夫です。
適切なペンを使っている?
文字書きはペン選びから始まっています。インクの出づらい油性ボールペンに手こずって、ノートの端にグルグル試し書きをしたことはないでしょうか?油性ボールペンよりも、さらさらインクが出てくる水性ペンや万年筆の方が軽い筆圧でストレスなくかけます。
シャープペンシルや鉛筆を使う場合は、濃い芯を使いましょう。2H以下の薄い芯だと、後で字が読み取りづらいですし、筆圧を強くしなければ書けません。間違えて消すときも、強く書いた跡が残って何度も消しゴムをかけなければならないので時間がかかります。
ノート紙にもこだわる
毛羽立ってペン先がひっかかるような、質の悪い紙を使っていては台無しです。ペン先がサラサラ走るなめらかな紙を使いましょう。
また、ノートは罫線の太さが自分の字の大きさや書き方に合ったものを使います。用途によってノートを使い分けることも大事です。
- 例えば、グラフを添えてメモを取りたい場合は、まったくの白紙ノートよりもマス目の入ったグラフ用紙を使った方が綺麗に早くノートがとれます。
- 日本語の性質上、縦書きの方が横書きよりも書きやすく時間がかからないことが多いです。もし縦書きでも問題ない場合は、そちらの選択肢も検討してみてください。
印刷して使える方眼紙・グラフ用紙はこちらのサイトからダウンロードできます:Printable Paper・算数・数学PDFノート グラフ用紙・方眼紙の無料ダウンロード
消しゴムを使わない
綺麗なノートをとるために、シャープペンシルで書いて間違えたところは丁寧に消しゴムで消して……という書き方の人は多いですよね。普段ならそれでもよいのですが、急いで書かないといけない時はいっそ消しゴムを使わないという選択肢も考えてみましょう。間違えたところは上から線で消して、近くに正しい文を書いておきます。後で時間があれば、綺麗に消して書き直せばよいのです。
ペンの持ち方は?
人によってペンの持ち方は千差万別ですが、シャープペンシル・ボールペン・万年筆など使うペンによっても適切な持ち方は変わります。自分の持ち方がそのペンに合っているかどうか、持ち手の高さや指の位置、握る場所を変えて確かめてみましょう。
もし正しいペンの持ち方がわからなくなってしまったら、こちらのウェブサイトが参考になりそうです:げんきざっくざく ペンの持ち方、再確認! 疲れずにすらすら字を書くコツ≡
とにかく練習する
早く書くためには、上のような工夫の他に練習して書くスピードを上げることも重要です。正しい書き順や筆運びで練習しなければ、悪い癖がついてしまうので気をつけてください。書くのが早い人の中には、習字やペン字などを習っていたという人が多いものです。
やっぱりキレイとハヤサは同時に取れないね。
どちらかを優先すると、もう片方が落ちていくのはどうしようもないですね・・・
そうですね。。。
大変参考になりました。ありがとうございます。
ありがとうございます。
参考になりました
大変たすかりました!!
参考にします っ ♡♡
お役に立ったようで、よかったです!
65歳で、議事録がとりきれません。記事を参考に練習してみます。
治さん
コメントありがとうございました。参考になれば幸いです。